「もりおか座映画祭」は、まちなか全体が映画館になることをイメージして、開かれた雰囲気づくりを目指します。盛岡に縁が深い作品とゲストを迎え、大通商店街ホコ天イベントとの協働。まちを回遊する映画関連のミュージアムなども企画します。今年は「第ゼロ回」。様々な方が楽しく参加できて、楽しいまちづくりにつながる 小さなスタートアップにしたいと願っています。なにとぞご協力よろしくお願いいたします。」
もりおか座映画祭実行委員長高橋 大
「テーマや作品など様々が意見がありましたが、今回は岩手・盛岡ゆかりの作り手の作品をメインとしました。そのほか宮古市上映で繋がった「いきもののきろく」を盛岡初上映できることも嬉しく思っています。アジア枠の2作品も盛岡では未公開です。作品とその作り手へのリスペクトをもって、何よりみんなが楽しい映画のお祭りになって、次に繋がっていけばと思います。」
作品選定委員長櫛桁 一則
相米慎二監督
盛岡市出身。80年『翔んだカップル』で映画監督としてデビュー。81年『セーラー服と機関銃』で興行的な成功を収めた。85年の『台風クラブ』は第1回東京国際映画祭(ヤングシネマ)でグランプリを受賞。その後、93年の『お引越し』で第44回芸術選奨文部大臣賞を受賞。98年の『あ、春』は1999年のキネマ旬報ベストテンの第一位に選出。2001年、小泉今日子主演の『風花』を発表。翌2002年には自身初の時代劇での監督作品となる浅田次郎『壬生義士伝』の映画化作品のクランクインを予定していたが2001年9月9日死去。53歳だった。
薬師丸ひろ子はじめ数々の若手女優を育て、長回しの撮影スタイルで知られる盛岡市出身の映画監督、相米慎二。亡くなって四半世紀ちかく過ぎた今も彼の映画の魅力は衰えることなく、近年は海外での評価も高まり続けています。なぜ、相米映画は今も輝き続けるのか。近年4K化された永瀬正敏の俳優デビュー作『ションベン・ライダー』、岩手出身の奥寺佐渡子の脚本デビュー作『お引越し』、そして相米慎二を代表する『台風クラブ』。演技や撮影技法そして時代を超えた相米映画の魅力をこの機会にご堪能ください。
※4K版の2K上映です。
©1993/2023讀賣テレビ放送株式会社
配給:ビターズ・エンド
児童文学作家 ひこ・田中の同名小説を原作に、両親の別居に揺れ動く11歳の少女の心の揺れと成長が躍動感たっぷりに描かれる。出演 田畑智子、中井貴一、桜田淳子。奥寺佐渡子の脚本デビュー作。
※4K版の2K上映です。
©ディレクターズ・カンパニー
配給:A PEOPLE CINEMA
台風の襲来とともに日頃の鬱屈した感情を爆発させる少年少女。自分でも説明のつかない感情に揺れ動く思春期の危うさ・脆さ。出演 工藤夕貴、大西結花、三浦友和。映画的興奮にあふれる青春群像劇。
※4K版の2K上映です。
©ディレクターズ・カンパニー
配給:A PEOPLE CINEMA
永瀬正敏の俳優デビュー作。誘拐されたガキ大将を救出しようと奔走する3人の少年少女の奮闘を描く冒険映画。いや、これは冒険映画ではなく、映画の冒険か?!出演 藤竜也、河合美智子、坂上忍。
ジョニー・トー監督
香港ノワールの旗手、ジョニー・トー監督。殺し屋たちの攻防や友情を時に激しく、時にユーモアを交えてスタイリッシュに描き、世界各地の映画ファンに支持されています。数多くの作品群から、代表作の『エグザイル/絆』と、ルイス・クー&アーロン・クォック共演の『柔道龍虎房』を盛岡初上映。
『トワイライト・ウォリアーズ』のヒットで久しぶりに香港映画が注目されています。アクションだけでなく、男たちの熱い友情が魅力的な作品ですが、それに先立って香港(あるいはマカオ)を舞台に義侠に生きる男たちを魅力的に描いてきたのがジョニー・トー監督。ローカル感たっぷりな郊外から繁華街まで、ロケ地の選び方も良いです。
※4K版の2K上映です。
©2010 Fortune Star Media Limited.
All Rights Reserved.
配給:JAIHO
黒澤明の初監督作品『姿三四郎』に敬意を表して作られた青春柔道アクション(原題の「柔道龍虎榜」は1970年製作のTVドラマ版の香港放映題から取られており、劇中では主題歌も日本語で歌われている)『トワイライト・ウォリアーズ』で親友にして宿敵同士という役どころを演じたルイス・クーとアーロン・クォックが柔道を通じて絆を結び、友情を育んでいく様が見どころ。
出演 ルイス・クー アーロン・クォック レオン・カーファイ チェリー・イン
©2006 Media Asia Films(BVI)Ltd.
All Rights Reserved.
配給:AMGエンタテイメント
中国返還直前のマカオ。組織のボスの暗殺に失敗し、家族のもとに身を隠した男の前に、かつての仲間4人が現れた。うち2人は男の暗殺を試み、残りの2人は男を守ろうとする。銃撃戦の果てに和解した5人の男たちだが、事態は予想外の展開を見せる。『ザ・ミッション/非情の掟』(1999)のキャストが再結集して作られた21世紀香港ノワールの傑作。
出演 アンソニー・ウォン フランシス・ン ニック・チョン ラム・シュー ロイ・チョン
2025年 MORIOKA CINEMAS AND BOOKS2025コラボ上映
姉を事故で亡くした女子高生リコと人間界に降り立った天使のルアが、ミンションスクールの「白百合学園」を舞台に、校内で起こる事件を解決しながら試練を乗り越え成長していくストーリ。盛岡白百合学園の生徒たちを中心に、プロの監督と一緒に作り上げた映画です。ロケ地の選定や脚本にも携わった熱い思いで作り上げた作品です。
映画館によるイベントの上映チケットは、まだ発売になっておりません。 発売日時は追ってお知らせいたします
©2020「影裏」製作委員会
第157回芥川賞を受賞の沼田真佑の小説「影裏(えいり)」を映画化。 今野秋一(綾野剛)が会社の転勤をきっかけに移り住んだ岩手・盛岡で同じ年の同僚、日浅典博(松田龍平)と出会う。慣れない地でただ一人、日浅に心を許していく今野だったが、日浅はある日突然会社を退職し行方不明に。 今野は、日浅を捜すが、その過程で日浅の数々の影の顔、裏の顔を知ってしまう。
コメンタリー上映:映画本編を上映しながら、大友監督による解説や裏話を聞ける特別な上映スタイルです。作品の制作秘話や演出の意図、撮影時のエピソードなどを聞けるライブ感のある上映イベントです。
©シネマスコーレ/ドッグシュガー
永瀬正敏が原案・主演を務める。東日本大震災をオマージュし、誰もいない廃墟のような街で一人ゴミを拾い集める男(永瀬正敏)。そこに一人の女(ミズモトカナコ)が現れることで、男の日常に変化が起こりはじめる。。
ティーチイン:上映後、永瀬正敏さん、ミズモトカナコさん、井上淳一監督による制作秘話などお楽しみください。
© 2024 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved.
©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会
戦後沖縄を舞台に、史実に記されてこなかった真実を描き切った真藤順丈による傑作小説『宝島』。 1952年、米軍統治下の沖縄。奪った物資を分け合う若者たち“戦果アギヤー”のリーダー・オンが突然姿を消す。残された仲間グスク、ヤマコ、レイは、それぞれ刑事、教師、ヤクザとして異なる道へ。消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか?そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とは――。
©2025「おーい、応為」製作委員会
©吉田修一/朝日新聞出版
©2025映画「国宝」製作委員会